あずきの恒星日誌

自分の趣味とかについて雑談します

【ネタバレ有】ゴジラ-1.0を観た話

皆さんこんにちは、あずきです。

 

久々に映画の話をしたいなと思います。今日のお題は「ゴジラ-1.0」!国産実写ゴジラは「シン・ゴジラ」以来の7年ぶりになります!その間もアニメ2作品、ハリウッド版2本とまあまあな数のゴジラがスクリーンなどで大暴れしてたので「そんなに年数経ってたのか…」と軽く驚きました。

 

さて、今回のゴジラ山崎貴監督作品です。恥ずかしながら彼の作品は「SPACE  BATTLESHIP ヤマト」くらいしか鑑賞したことなくて…とりあえずVFXはすごい!ってイメージの監督さんです。彼が所属している「白組」も有名ですしね。そして今作のゴジラも全編CGなので映像面の期待値はかなり高い状態で劇場へ足を運びました!ストーリーは二の次だぜ!

 

鑑賞したのはもちろん公開日(はよ記事に起こせ)!IMAXで参戦。IMAXカメラで撮影した情報は出てなかったから音響だけすごくなってるパターンかな?最大限いい環境で鑑賞したいので脳死IMAX選んだけどまぁよしとしよう。

f:id:GH325084:20231108195130j:image

 

以下ストーリーに触れつつ感想話すので未見の方は鑑賞してからまた遊びに来て!新鮮な気持ちで鑑賞するのが一番いいよ!(思想の押し付け)

 

 

大戸島、遭遇

1945年、大戸島の基地に敷島浩一(演:神木隆之介)が操縦する零戦が機体トラブルで着陸…ではなく特攻兵だった敷島は生き延びるために「機体トラブルだ」と噓をつき逃げたのである。勿論機体に不備など無く、事情を把握した基地の兵達の中には敷島に共感し慰める者も居れば、逃亡した彼に憤慨する者もいた…何はともあれ戦場から逃れた敷島は、海岸で静かな時を過ごしていた。岸に浮かぶ魚たちの死骸を眺めながら…

その晩、恐竜(所謂獣脚類、T-REX的な)のような生き物が基地を襲う。兵士の一人曰くその生物は島の伝説で語り継がれている「呉爾羅(ゴジラ)」だと。呉爾羅は兵士を一人また一人と襲う。彼らが持つ火器では全く歯が立たないのだ。そこで整備兵の橘(演:青木崇高)は敷島に彼が乗ってきた零戦の機関銃を使うように仕向ける。指示通り零戦に乗り込んだ敷島だったが、恐怖のあまり撃つことが出来なかった。当然基地の兵士達はほぼ全滅。生き残ったのは橘と敷島だけだった。橘は敷島を責め立てた。「皆死んだぞ」と「お前が撃たなかったからだ」と。

その冬、本島へ帰還する船の中で敷島は橘から亡くなった整備兵達の写真や家族からの手紙を受け取る。

 

いやぁ、序盤から重いぜ…「大戸島」ってワードが出ただけでもう呉爾羅が出てくるって分かってはいたものの、皆どんどんやられちゃうんだものな…

あと、呉爾羅のフォルムが恐竜チックで驚いた。エメゴジとかジラを彷彿とさせるよね。体格は恐竜くらい(JPのレクシィとかそれくらい)だから襲い掛かってくる怖さが段違い。どんどん噛み殺されてく兵士たちを観るのはキツかった…そして誰も喰われて無いんですよね…殺意しかない呉爾羅だった。

(後日4DXで観た時、噛みついてくるところで水がかかる演出あって非常に嫌でしたね(褒めてる)呉爾羅のヨダレですか…?)

 

焼け野原、新たな生活

帰還した敷島を待っていたのは空襲で焼け落ちた我が家だった。両親と暮らしていた彼は2人の身を案じていたが、お隣さんの太田澄子(演:安藤サクラ)から空襲で亡くなった事が告げられる。彼女も3人の子を亡くしたようで、特攻せず帰還した敷島に「恥知らず」キツく当たる。

孤独の身となった敷島は大石典子(演:浜辺美波)と彼女が空襲の中託された赤ん坊の明子(演:永谷咲笑)と出会い、成り行きで彼の焼け落ちた自宅へ匿った。こうして互いに赤の他人同士の3人の奇妙な共同生活が始まった。

生活のために敷島は機雷除去の仕事に就くことに、なんでも特製の船を使うそう。だが港に着いた敷島を待っていたのはオンボロ木造船「新生丸」だった…乗組員は敷島を除くと3名。船長の秋津淸治(演:佐々木蔵之介)と乗組員の水島四郎(演:山田裕貴)野田健治(演:吉岡秀隆)である。時が経ち、家を新たにした敷島。新生丸の面々とは仲を深め自宅に呼ぶほどに。典子、明子とも徐々に打ち解け家族同然の暮らしをしていた。だがそんな幸せを嚙みしめている中、敷島は悪夢にうなされ、葛藤する「自分が生きていいのか」と。そんな中、典子自身も仕事を見つけ、働くことに。明子は仕事の間、澄子が面倒を見てくれるそうだ。澄子も子供3人を育てていた母親だけに、明子の面倒を見ることに張り切っている様子。

 

 

 

 

 

 

 

1946年ビキニ環礁にて

 

 

米軍

 

 

クローズド作戦実施

 

 

 

 

 

 

 

 

呉爾羅、被曝

 

という事でほぼ日常パート。映画ならお馴染みですね。ゴジラを観に来た身としてはここのパートはスパッと終わらせて欲しい!と思ってしまうのですがここ丁寧に描かないとストーリーにノれない観客も出てきてしまうのでじっくりと人物を描いてました。(もう少し削れたろと思ってたりします本当は…)登場人物を知るパート、人物紹介も兼ねてるので仕方ないんですけどね…

描写された期間は一年弱くらいですけど家が建ったり、みんなの格好が小綺麗になったり、戦後復興がそういった細かい描写で伝わるのが良かった。敷島、バイクと革ジャン買っててちゃんと楽しんでそうでなにより。そして人々も変わる、澄子さん最初は敷島にキツい物言いをしてたけど徐々に優しくなって、明子ちゃんのお世話してる時とかもすっごいお母さんなんですよね…きっと亡くなった子達にも同じように接してたんだろうなって分かる場面であると同時に、戦後の厳しい生活ではそんな優しい人ですら荒んでしまうのだな…って描写が辛くなるシーンでもありました。

米軍のビキニ環礁での核実験のシーン…不謹慎ながらゴジラになるんだ!って少しワクワクしてしまいましたね…

 

ゴジラ対新生丸

機雷除去の仕事を続けていく4人にとある依頼が。その内容は巨大生物の足止め。現場に到着した一行を待っていたのが何者かに撃沈された米軍の艦艇だった。敷島は依頼の巨大生物、そして米軍艦艇を撃沈したのはかつて遭遇した「呉爾羅」ではないかと推測する。そうこうしているうちに新生丸の周囲には無数の深海魚の死骸が浮かび上がっていた。敷島が大戸島で呉爾羅に違遇する前に見た景色と同じである。いや、死骸の数はそれ以上。あの時より巨大化、凶暴化していると踏んだ敷島は撤退を進言するが間に合ず、海中からゴジラが現れた。逃げる新生丸と執拗に追うゴジラ。船内に積まれた機雷を一つ使用するも効果はなし。最後の機雷をゴジラの口内で爆発させ、頭を半分ほど吹き飛ばしたものの、ゴジラの顔面は瞬く間に再生してしまう。万策尽きた新生丸だったが、重巡洋艦・高雄が駆けつけゴジラを砲撃、ひるませることに成功した。だが抵抗空しく海中からゴジラの熱線を受け爆散。新生丸はこの機に何とか生き延びた。

ゴジラとの戦闘直後気を失った敷島は病院で目覚める。そこには、心配そうな敷島を見守る秋津、野田、水島の姿が。水島は先の戦闘で腕を負傷してしまったようだ。気を失った後の事を野田から説明された。そこでゴジラの情報は国民には伏せられていることが明かされる。病院から帰宅した敷島はゴジラと2度遭遇したこと、そして大戸島での過去を明かした。「自分は生きてはいけない人間だ」「いや、もうすでに死んでいて今は夢ではないか」と錯乱しかけた敷島だったが、典子から「生き残った人間はきちんと生きていくべきだ」と諭された。

 

いやぁ、ゴジラがすっげえ怖い!!!今回50.1mって設定らしく、ほぼ初代と同じ大きさ。最近は100m越えの個体ばかりだったので小さくなった事でゴジラと人間の距離が近くなり、明確に人間を狙ってくる!って感じる…今回のゴジラが殺意マシマシなのもあるけど…

秋津さんの「誰かが貧乏くじ引かなきゃならねえんだ」って台詞がとても沁みる。誰だって辛い事キツい事困難な状況に身を置きたくなんてない中それでもどうしても誰かがその場に身を投じなければならない。それがたとえ命を落とす結果になろうとも。戦争を生き延びた彼の口から出る台詞には重みがあったように思います。命かける程の事は起きづらいにせよ、この言葉自体は生きてく上で大事な事だと感じましたね。仕事やら何やらで貧乏くじ引く、引かされる状況って誰しも起こり得ると思うので。

高雄かっこよかった…ピンチに駆けつけてゴジラは砲撃するシーンは問答無用でアガりますよね…!あっさり撃沈されてしまうのですが、決して噛ませと思わせない力強さがあったと思います。ゴジラに襲われて船が傾いてる中、主砲をゼロ距離でゴジラに撃ち込んだシーンが良すぎる…

そしてこの辺りのVFXのクオリティがえげつない!ハリウッドに引けを取らないクオリティじゃないか??日本のVFXもここまで来たと思うとこれからの邦画も楽しみだな…

敷島が過去を打ち明けるシーンは見てて痛々しくて辛かった…特に「今いるここが夢で自分はとっくに死んでいる」と半分錯乱した所。彼の中でずっと大戸島でゴジラを撃てなかったこと、ゴジラへの恐怖、生き延びてしまったことへの罪悪感これらすべてが溢れ決壊した瞬間だったのでしょう…でもそれを典子が諭す事で少し落ち着きを取り戻すんです。「もうお前らはよ結婚しろ。」って思いましたね!敷島、幸せになんな…

 

ゴジラ、銀座上陸

翌日、警報が鳴り響く。なんとゴジラが銀座に上陸したのだ。敷島は戦慄する。銀座は典子の勤め先じゃないか!彼は一直線に銀座へ向かった。

一方そのころ銀座、典子は電車に乗っていた。通勤途中だろうか?すると、突如電車が一両典子が乗っていた電車の前に飛来、電車は急停車した。突然の出来事に困惑する乗客たちの目には驚くべき光景が、周辺の建物をゆうに超える巨大な生き物が街を蹂躙しているのだ。

 

「あれが、ゴジラ…?」

 

昨晩敷島からゴジラについて話を聞いてた典子はその生き物の正体に気づき、恐怖した。気づいたところで何ができるわけでもなく典子が乗車してる電車をゴジラが襲う。辛くも脱出した典子だったが恐怖のあまりか、足がすくんでしまった。生きるのを諦めかけたその時、敷島が典子を発見。彼女を抱え共にゴジラから逃げ始めた。国会議事堂から戦車の砲撃を受けたゴジラだったがダメージが無いのか、再生したのか全くの無傷である。さらにゴジラの背鰭が発光、口から熱線を放出した。熱線は議事堂の戦車隊を直撃し巨大なキノコ雲が立ち上がった。爆発の衝撃は銀座の敷島達にも到達。周辺の人々はまるで紙屑のように吹き飛ばされる。敷島は典子の機転によってビルの間に押し込まれ難を逃れるも、典子は…典子だけでなく、さっきま一緒にゴジラから逃げ惑っていた人で溢れていた街に残ったのは瓦礫と静けさだけ。ゴジラによって今度は大事な人を奪われた敷島、彼の慟哭が銀座の街に響いた。ドス黒い雨と共に。

 

ゴジラ本土上陸パートです。ここで映画は1つのクライマックスを迎えるわけですね。街を蹂躙するゴジラはただひたすら人間への殺意をまき散らす獣といった感じで海上で新生丸と戦った時とは違う怖さがありました。一歩歩くだけで数十人が踏みつぶされるわけですからね…

そして蹂躙パートには初代オマージュかな?という部分も。建物屋上で生中継するレポーターたちや、熱戦を吐く前に映る子供を優しく抱く母親。初代でもゴジラを目の前にっ中継を続け最後は「みなさんさようなら」と命を落としたクルーや、「もうすぐお父ちゃんのところにいくのだよ…」と子供たちを抱きしめる母親が居ましたね…

予告でも襲われる銀座の街のシーンはありましたがやはり本編を観るとさらに恐怖や辛さが増えます…命や生活を奪われる準備も覚悟も無い人たちが突然理不尽に殺されるシーンって昔から苦手というか、市民側に感情移入しすぎて辛くなるんですよね…それはそうと街を蹂躙するゴジラかっけぇぇぇ!ってなる5歳児の自分もいるわけなんですが…

今作の熱線は背鰭が尻尾から順に発光していくレジェゴジの系譜があるだけでなく、背鰭が一段階引き出されて、熱線を吐く際は一気に背鰭が引き戻され元に戻るギミックが…!引き出される背鰭は恐怖のカウントダウンだし、それが引き戻される=熱線放出なので緊張感が高まる…!鑑賞済みの人は説明不要ですが、改めて該当シーンが入ってる予告があるのでリンク貼っておきます。


www.youtube.com

いやぁ、怖い!

そして熱線を吐いた先は議事堂なのでまたしれっと内閣総辞職してないかもしかして…?

そして、典子の死。ここはもう…前半丁寧に敷島典子明子の日常を見せられた故にひたすら辛い…その後の敷島の叫びが悲痛なんすよ…神木龍之介の目力が凄まじかった。そら叫ぶ叫ぶしかなくなる。ここまで容赦ないゴジラも久しぶりに見ましたね、最近はもっぱら人類の味方ポジ増えてたし。

 

絶望、反撃の狼煙

ゴジラ襲撃後、消沈した敷島は野田からの提案を受ける、「ゴジラを殺す策がる」と。話に乗った敷島は「巨大生物對策説明会」に参加することに。説明会には新生丸の面々以外にもかなりの人数が参加していた。そこで、ゴジラを殺す作戦、「海神作戦」が野田から説明される。ゴジラとて生物、急激な水圧差には耐えられまいということでゴジラを急速に海底まで沈めようという話。中々殺意が高い。政府や米軍があてにできない状況で、火器もまともに使えない状況だが火力に依らず倒せるならそれに越したことはない。が、この作戦にもリスクはある。命からがら戦地から生き延び、家族ができた者の中にはまた命を投げ出す事に抵抗を覚え離脱する者も現れる。しかし、それを止める権利は誰にもなく…それでも、「戦地よりはマシだ」と残った者で海神作戦の準備が始まった…

敷島は海神作戦とは別に密かに策を立て、かつて大戸島でともに生き残った橘を探し始めた…

 

民間で立ち上がる流れ、意図してるのかわからないけどシンゴジとは対比になりますよね。あっちは主人公たちが政府側だっただけに。

そして海神作戦、謎の超兵器が出るのかと思いきや沈めて浮かせて水圧差で殺すという。ゴジラも大概だが人類の殺意も大概である。本気の殺し合い、どちらかが死ぬまで止まらない。

海神作戦〜フィナーレ

橘とようやく再開を果たした敷島は橘へかつての大戦で試作機として造られた「震電」の整備を依頼する。ゴジラの口内を機雷で攻撃した時をヒントに、ゴジラの体内で爆破してとどめを刺す、そのために機体に爆弾を搭載する整備をしてほしい、と。だが、それはゴジラへの特攻を意味する。敷島は自らの命をなげうってゴジラを倒す決意をしていた。最初は拒んだ橘だったが、敷島の依頼を受けることに。

海神作戦前夜、野田は皆に「今晩は家族の下へ帰って時を過ごしてください」と伝える。やはりこの作戦は相当なリスクを孕んでいる。誰もが覚悟をしていた。野田は言葉を続ける。「未来を生きるための戦い」「誰も死なないことを誇りにしよう」と。誰もが決意を固め各々家族の元へ向かう時、水島は野田、秋津に向かって問い詰めた。何故自分は海神作戦に参加できないのかと。腕の怪我を理由に跳ね除けた二人だったが、今まで苦楽を共にした仲間に頼られていないと感じた水島は悲痛な表情を浮かべた。そんな水島を背に「コレからはお前達若い世代の時代だ」と秋津は呟く。もちろん水島に聞こえないように。

翌朝作戦準備を進めると港に船舶が飛来、そんな芸当ができるのは奴しかいない。ゴジラが上陸したのである。ゴジラは山の小さな農村を襲い始めた。そこに敷島が操縦する震電が到着、ゴジラに攻撃を仕掛ける。接近してゴジラの気を引いた震電はそのまま海洋上で待機する野田らの元へ、海神作戦開始である。

作戦は順調に進行。ゴジラを海中へ沈める事に成功した。だがそれだけでは絶命しなかったゴジラ。予備プランへ移行しゴジラを急速浮上させる事に。しかし用意した浮袋をゴジラが破壊。水深約800mで浮上が止まった。ゴジラと船はワイヤーで繋がっている為、船の推力で浮上させようとするも当然力が足りず。誰もが作戦失敗と思ったその時、無線が入った。水島が周辺の船舶を率いて作戦海域に接近しているのだ。援軍も到着し全員の力でようやくゴジラを浮上させる事に成功。しかし、ダメージは大きいもののゴジラの命を断つ事は叶わなかった。誰もが諦めかけたその時、敷島がゴジラへ向かって一直線に飛行を開始。ゴジラの口内に機体を突っ込み、ゴジラ諸共機体は大爆発を引き置き起こした。ゴジラは身体の形を保てず肉片が崩れ落ちてゆく。ゴジラとの長い闘いが終わりを告げたのだった。特攻したように見えた敷島はゴジラとの衝突直前に機体から脱出。崩れ落ちる呉爾羅を見下ろしていた。

帰港すると海神作戦に参加した面々は英雄として皆から喝采を浴びる事に。その中から明子を抱えた澄子が息を切らして現れ、敷島に一通の電報を渡す。それを読んだ途端、敷島は明子と共に走り出した。

着いた先は病院。その一部屋に手をかけ扉を開けると二人の先には……典子が居るのだ。銀座での爆発に巻き込まれたもののなんとか無事だった典子。全身怪我だらけだがそれでも命は繋がっていたのだ。敷島は典子の元へ駆け寄り明子と3人で抱き合った。ようやく敷島の戦争も終わり、これからは3人で共に生きて行くのだろう、今度は家族として。

 

 

 

 

ゴジラが沈んだ海では肉片が蠢き、再生を始めていた…

 

橘さんと再会するためとはいえ、「大戸島は全部橘せいやで〜」って虚偽の手紙ばら撒くのタチ悪すぎるだろ敷島ァ!殺されても知らんぞ!?

橘さんが爆弾の安全装置のレバーの説明をしたとき「これ(レバー)が脱出装置なんでしょ?特攻しよとしたら脱出しちゃうんでしょ?」と思ってましたよ!そしたら敷島に対して脱出装置の説明をちゃんとして装置の存在を明らかにしたうえで敷島に脱出装置を使わせる展開!「生き残ってしまった」敷島が自らの意思で「生き残る」選択ができたのがよかった。正直、特攻兵が最後特攻を成功させて終了はアカン…と思ってたので。橘さんが「生きろ」って言ってくれたのもいいよね。敷島の事、恨んでるし、許せない部分もあるけど、決して死んで欲しいと思ってないんですよ…聖人…とまでは言えないけど立派な人だなって思う。

典子生存エンド。作戦中、澄子さんが電報を受け取るシーンがあったのでまあ察しはつくんですがそれはそうと嬉しい。ちょっと敷島背負わされすぎるからな、ご都合で幸せになるくらいがちょうど良い。

が、典子の首筋に浮かぶ痣(?)なんか脈打ってるんだが!?被曝のメタファーか、ゴジラに乗っ取られるのか…

最後はゴジラの肉片の一部が再生して終了。まぁぁぁぁ死なないか…ゴジラ…GMKと同じ後味感じるね…!

 

映画を通しての感想

いやあ、面白い映画でございました!前半のドラマパートはちょっとダレた印象を受けたけど、今まで見た映画もそんなのばっかだから単純に自分の好みの問題であるとして、その日常パートがゴジラ襲来によって壊されてく様子、絶望は筆舌に尽くし難い。今までゴジラを応援する事が多かったんですけど今回ばかりは「どうか大人しく逝ってくれ」と願いながら観てましたね…ちょっと殺意高すぎる今回のゴジラ。水爆実験で望まない身体にされたのだから復讐するのは当然っちゃぁ当然なんすけど。まあ、人類も人類でゴジラに対して殺意MAXなんでとんでもないデスマッチだったんですけどね!全員覚悟ガンギマリで怖いよ。

個人的には佐々木蔵之介が演じる新生丸船長秋津淸治が一押しキャラ。いい映画にはいいおっさんキャラが居る(持論)。序盤は明るい気のいいおっさんだから忘れてたけどこの人も戦争を経験してる人なんですよね…

そしてシンゴジ以降すっかり馴染みとなったフルCGの国産ゴジラは今作も大満足のクオリティ。さすが白組と言ったところでしょうか?特に海戦のシーン、CGで水の動きを描写するのはかなり難しいとどこかで聞いた事があるのですがどのシーンも全く違和感が無く、ゴジラに襲われる恐怖を肌で感じたぜ…「ゴジラ(2014)」の監督、ギャレス・エドワーズ氏から「予算は一億ドルくらい?」と聞かれるのも納得のクオリティです。だって下手な洋画のCGより迫力あったし、満足したし…(聞いてるかMCU今後の邦画でもド派手なVFXを使った映画がちょこちょこ公開されるのでは?と楽しみにもなりましたね、技術の進歩に感服。

でも予算はもっとかけてくれ。ここからどんどん予算縮小してったら進歩できるものも出来なくなる。1億ドルくらい?と思われるという事は、その価値がこの映画、映像にあるという事。ハリウッドにも負けない技術を身につけたならコレをもっと活かして欲しいと切に願います。

最後に

という事でゴジラ-1.0の感想記事でございました。

映画好きと言っておきながらここまで長く感想をベラベラ書くのは初めての経験でございます。記事書いてる間に2回目観に行ってるし…遅筆が出てますね。

最後は劇場物販で買った限定ソフビの写真で締めます。またいつか、国産ゴジラが観られる日を楽しみにとりあえず今はAppleTV+でモナークのドラマ観ます。

 

それでは!

f:id:GH325084:20231121180201j:image